「あばよ」の語源は何なのか

友人と話していて「あばよ」という言葉を久しぶりに聞いたんだけど、そもそもこれはどこから来た言葉なのか調べてみた。

結論から言うと「諸説あり」としか言いようがない感じ。

まずは Mac の Dictionary.app に入っているスーパー大辞林から。

〔「さあらばよ」「さらばよ」のつづまったもの〕
別れの挨拶(あいさつ)の言葉。「さようなら」よりくだけた言い方。

だそうです。

続いてウェブサイト由来・語源辞典から。

「さらば」をまねた幼児語「あば」「あばあば」の「あば」に終助詞「よ」がついたものとされる。

あばよ とは – 由来・語源辞典

他の説も載ってるんだけど「ものとされる」って言ってるからここではこの説を採ってるんだと思います。

ところが語源由来辞典ではこれが否定されていて

あばよの語源には、「あばあば」という説もあるが、「あばあば」はあばよの幼児語として使われていただけである。

あばよ – 語源由来辞典

「あばよ」が先にあってそれが「あばあば」になったんだから順番が違う、とのこと。

こちらの説では

最も注目されている語源は、「按配よう(あんばいよう)」の略語という説である。 「按配(あんばい)」は「体調」の意味で近世から使われており、あばよも近世から使われている言葉であるため、意味と語形の両面からみて、この説が妥当とされている。

「按配よう」が妥当とされているようです。

けどまあどれも「有力」だったり「妥当」だったり「注目」だったりして、「これだ!」と断言するのはなかなか難しそう。

他の説が見つかったりどれかが確実になったりしたら追記すると思うけど、今日のところはここまで。

あばよ。

1週間はなぜ7日なのか

そもそも1週間はなぜ7日なのか。

曜日(ようび)とは、七曜(7つの天体)が守護するとされる日のことをいい、曜日が循環する7日の組の事を週と呼ぶ。

曜日 – Wikipedia

とのことでいきなり答えは出たんだけど、この「七曜」に含まれる7つの天体ついてはこちら。

七曜(しちよう)とは、肉眼で見える惑星を五行と対応させた火星・水星・木星・金星・土星と、太陽・月(陰陽)を合わせた7つの天体のことである。七曜星とも言う。

七曜 – Wikipedia

天球の動きとは独立して動く天体が肉眼で7つ確認されていて、それらは世界各地で神々に通ずる特別な存在として扱われたわけですね。

これら七曜が順番に一日を守護していると考えられ、七曜のうちのある天体が守護する日を「曜日」と呼んだとのこと。

「1週間はなぜ7日か」というより、7日間をひとサイクルとする考えがあって、そのサイクルのことを週と呼んでいると考えたらいいのかな。

ちなみに

曜日の順番がおもしろくて、最初は天球上の動きが遅い(=地球から遠い)順に、土星から始まり月で終わるつまり土星、木星、火星、太陽、金星、水星、月の順番だった。

それがやがて土星、太陽、月、火星、水星、木星、金星という、現在知られている順番になったみたい。

「週の始まりは何曜日か」がよく議論の対象になるけど、起源から考えたら1週間の始まりは日曜でも月曜でもなく土曜ということになるのか。

医療ドラマに出てくる「サチュレーション」とは何か

医療ドラマなんかを見てるとよく「サチュレーション」という言葉が出てくる。

手術中に「サチュレーションは?」とか「先生、サチュレーションが下がってます!」とかそういう感じで。

サチュレーションとは、酸素飽和度のこと。血液中に溶け込んでいる酸素の量であり、%で示される。健康であれば99%近くの値になるが、呼吸器官に異常があると、体内に取り入れる酸素が減ってしまうため、サチュレーションは低下する。

サチュレーション | 看護用語辞典 ナースpedia

とのことで、血の中の酸素の量のことでした。手術中に酸素の量が急激に低下したら大変ですね。

ちなみに

そもそも英語の saturation がこういう意味で

1. 浸透,浸潤.
2. 【化学】 飽和(状態).
3. 【光学】 (色の)彩度.
4. 【陸海軍, 軍事】 集中攻撃.

saturationの意味 – 英和辞典 Weblio辞書

この場合は2番かな。画像を編集するときには3番の意味で使いますね。